Flake Liningフレークライニング
フレークライニングは、優れた耐食性を持つ熱硬化性の液状樹脂に厚さ数ミクロンの鱗片上ガラスフレークを混ぜたものを0.5～3.0mmの厚みでコーティングする防食技術です。約1mmのフレークライニング層には、50～100枚の極薄のガラスフレークが積層されています。この層状効果により、母材への腐食物質の浸透を防いでいます。
- 構造・特性
- 種類・材質
- 工程
- 施工事例
フレークライニングの構造
フレークライニングの特性とメリット
フレーク樹脂の特性
- 耐薬品性
- 耐ブリイスター性
- 耐熱性
- 熱硬化性
フレークライニングのメリット
- 現場作業性
- 優れた接着性
- 加硫不要
- メンテナンス性
フレークライニングの種類と材質
重防食・厚塗りタイプ
オージフレーク100シリーズ
- 標準膜厚
- 2mm(2回塗り)
- 施工方法
- コテ
主な用途
- 排ガス処理装置
- 水処理装置
- 薬液タンク
| ベース樹脂 | 標準使用量 | 特長 | |
|---|---|---|---|
| HF-161 | ビス系ビニルエステル樹脂 | 4kg/㎡ | 標準仕様 |
| HF-181 | ノボラック系ビニルエステル樹脂 | 4kg/㎡ | 耐熱性 |
軽防食・薄塗りタイプ
オージフレーク200＆300シリーズ
- 標準膜厚
-
0.8mm(200シリーズ)
0.4mm(300シリーズ) - 施工方法
- スプレー・ローラー
主な用途
- 石油タンク
- 海水導入菅
- 海洋構造物
オージフレーク 200シリーズ
| ベース樹脂 | 標準使用量 | 特長 | |
|---|---|---|---|
| HF-261 | ビス系ビニルエステル樹脂 | 1.8kg/㎡ | 標準仕様（60℃ー液中） |
| HF-281 | ノボラック系ビニルエステル樹脂 | 1.8kg/㎡ | 耐熱性（150℃ーガス） |
オージフレーク 300シリーズ
| ベース樹脂 | 標準使用量 | 特長 | |
|---|---|---|---|
| HF-361 | ビス系ビニルエステル樹脂 | 1kg/㎡ | 標準仕様（55℃ー液中） |
| HF-381 | ノボラック系ビニルエステル樹脂 | 1kg/㎡ | 耐熱性（150℃ーガス） |
下塗材料・上塗材料
- 施工方法
- スプレー・ローラー・刷毛
オージプライマー
| ベース樹脂 | 標準使用量 | 特長 | |
|---|---|---|---|
| PR-60 | ビス系ビニルエステル樹脂 | 0.2kg/㎡ | 金属面への施工用 |
| PR-90 | 一液性高浸透性ウレタン樹脂 | 0.3kg/㎡ | 異種樹脂間の接合・コンクリート用 |
オージトップコート
| ベース樹脂 | 標準使用量 | 特長 | |
|---|---|---|---|
| TC-60 | ビス系ビニルエステル樹脂 | 0.3kg/㎡ | 表面平滑性 付着物の防止・清掃の容易化 |
| TC-80 | ノボラック系ビニルエステル樹脂 | 0.3kg/㎡ |
オージフレーク
| 試験項目 | 100シリーズ | 200シリーズ | 300シリーズ | |
| 曲げ強さ | MPa | 70 | 60 | 60 |
| 引張強さ | MPa | 35 | 30 | 30 |
| 接着強さ | MPa | 13~16 | 13~16 | 13~16 |
| 曲げ弾性率 | MPa | 0.9x104 | 0.4x104 | 0.42x104 |
| 引張弾性率 | MPa | 1.0x105 | 5.3x103 | 5.3x103 |
| 引張伸び率 | % | 0.5 | 1.1 | 1.0 |
| 硬化収縮率 | % | 0.1 | 0.15 | 0.15 |
| 水蒸気透過係数 | g/24hrs·㎡· ㎜Hg/㎝ |
3.6x10-4 | 1.7x10-3 | 1.7x10-3 |
| バーコール硬度 | - | 40 | 40 | 40 |
| テーバー摩耗係数 | - | 40~50 | 40~50 | 40~50 |
| 線膨張係数 | /℃ | 2.0~2.2x10-5 | 2.0~2.2x10-5 | 2.0~2.2x10-5 |
| 耐熱温度（液中使用） | ℃ | 100 | 54~60 | 49~55 |
| 耐熱温度（液外使用） | 150 | 150 | 150 |
- 下地処理
- プライマー
接着剤塗布 - 1層目
フレーク
ライニング - 2層目
フレーク
ライニング - 検査
- トップコート
サンドブラストまたはグリッドブラストで母材表面の錆や既存の塗膜等を完全に除去し、接着面の下地処理を行います。
フレークライニング専用のプライマーを塗布します。
金属母材用、コンクリート母材用のプライマーがあります。
パテ状のフレーク樹脂に硬化剤を指定量加え、よく撹拌した後、コテ、ローラーまたはスプレーで塗り付けます。
通常のフレークライニングでは2～3層に分けて施工します。
厚み2mm仕様の場合は、1mm／層を2回施工します。
硬化完了後、ピンホール、厚み、外観を検査し、ライニング施工の品質を確認します。
ノズルやコーナー、内部品の補強の場合にはFRPライニングを施工します。
仕上げにトップコートを施工します。
フレークライニングの主な施工事例
火力発電所排煙脱硫装置
排煙脱硫装置吸収塔、ダクト
コンクリートタンク
ケミカルタンク
排水処理槽
化学プラント装置
All ProductsOHJIの主なゴム製品
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ゴム・樹脂ライニング
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ゴムホース
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ゴム・樹脂押出
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ゴムプレス